Facebookプロフィール写真のフランス国旗問題
こんにちは!橋本です。
フランスで大変痛ましいテロ事件があり、とても話題になっていますね。信じられない数の人々が亡くなり、怪我をしています。
その一方で盛り上がっている「フェイスブックのプロフィール写真にフランス国旗を重ねる機能」の問題。哀悼の意を示す方法として、現在のプロフィール写真に数回のクリックでフランス国旗のトリコロールを透かしで入れることができるようになったそうです。期間が設定できるようにもなっているそうで、期間限定のプロフィール写真はその旨が文章で表示され他の人にも分かるようになっています。
そもそも議論がパリやレバノンでのテロ事件の議論からSNSの利用の仕方の議論にすり替わっているのも少し違和感はあるなと思います。そういう意味ではフェイスブックのプロフィール写真について書いているブログも、プロフィール写真を変えている人たちと同罪であったり(私もですね)。
プロフィール写真を変えましたという通知と並んで、この機能に違和感を唱えるブログがシェアされていたので、何個か読んでみました。いろいろな説明がありましたが、それを読んで自分なりに違和感の理由を考えてみました。
それはニュースフィードが同じコンテンツであふれる「うんざり感」です。
インターネット上の情報というのは回転がとてもはやいものです。数分ごとに新しい何かが更新されます。なので普段はとても多様な情報がものすごいスピードで飛び交っています。そんな状況なので、続けて3,4個同じコンテンツがあるだけで「うわ、なにこれ」と思ってしまうんです。要するに引いてしまう。
しかもそれはテロ自体に関する新しい情報ではなく、またフェイスブックで友達だけれども何年も話していないあの人がフェイスブックの写真をトリコロール色に変えた、という情報。違和感を感じる、というブログが何件もシェアされたり、いいねされたりする。循環しているのはある特定の数記事だったりする。
ただこのコンテンツにうんざりするっていうのは、パリのニュース自体にうんざりしたっていう発言にとらわれかねない。だから言えない。でもそうではないんです。
他にも、この透かし色の方法は今年6月にアメリカにおけるLGBTの権利拡張を祝福するために使われていたのに、それと同じ方法を哀悼に使うのってどうなのかな、と思ったりもします。世界各国でいろいろな建造物がトリコロール色のライトアップをされているのに対し、エッフェル塔のライトアップが消されているというのがこの点について端的に語っているのではないでしょうか。
でもこうやって議論が深まっていることはある意味ではいいことなのではと思います。新しいメディアなのだから、こうやって使い方について議論してなんぼです。
ただ一方で、このテロによって影響を受けた方々のことを常に忘れてはいけません。
被害者やその関係者の方々に深い哀悼の意を捧げます。